ミリセントと薔薇の約束 幽霊屋敷の優雅な執事

「それは、遺体を置くっていう意味じゃなくて、幽霊のために部屋があるってことなの?じゃあ、ここは幽霊宿?」
「『宿』というと、少々意味合いは違いますね……さきほど貴方がなさったのとは異なりますが、トリシア様も幽霊を実体化させることが出来ました。そして行き場の無い、救済が必要な魂たちはここで時を過ごし、重たい荷物との決着をつけていずれ部屋を出ます。そうした者たちを見守り、ときに監視することがファネル家当主の務めでもあります」

孤児からお金持ちの家に……と思ったら幽霊屋敷だったというお話。楽しかった。→ 感想