伊佐と雪 なつかしいあさ

「お前は伊佐が嫌いなんだろう?」
「伊佐が嫌いというヤツ、伊佐が憎いというヤツ、それはな、自分のことなんだ」
雪の声は思いの外よく通った。
「伊佐は、鏡みたいなもんなんだよ。自分を愛し、周りも愛してる、そんなヤツが向き合えば、伊佐は優しくて温和でいいヤツに見える。だが、すべてを憎み、呪い、恨んでるヤツが向き合えば、伊佐はな、まさしくそういう嫌な恐ろしいヤツに見えるんだ」

最後まで素敵な雰囲気でした。これで最終巻とはさびしいなあ。 → 感想