彼女は戦争妖精(2)

「常葉はえらい」
「どこが……っ」
黒髪に触れる少女の手を握り締め、常葉は声を詰まらせた。
「わたしは……卑劣な人間なんだ!こんなこと誰にもいえない、いいたくない!おばあさまにも、先生にも、宮本にも。だけど、きみだけはいっておかねばならないから……っ!」

どちらかというと伏線の巻でしたが、登場人物それぞれの心の動きが見えてよかった。さて、黒幕はどう動いてくるのか楽しみですね。 → 感想