2009-02-13 パララバ ― Parallel lovers book ☆☆☆ 静月遠火 「遠野綾、たとえば私が死んだときに、誰かが私のために泣いたとしたら、それは同情というものではないのかな」 彼女はテーブルからスプーンを取り上げ、指先でくるりと回す。 「ま、<こちら>には村瀬はいないのだし、お前はお前のやりたいようにすればよいのではないのか?百パーセント自分のためにした行動が、百パーセント誰かのためになる、そういう奇跡もたまにはあるさ」 綺麗にまとまったお話でした。切なくも前向きになれる少し不思議なSFミステリー。→ 感想