カラクリ荘の異人たち(3) 〜帰り花と忘れ音の時〜

「君にとって大切なこと。そこに近づくためのヒントを、ひとつだけ」
今までとは違う、柔らかな口調で。でも今までで一番意味のわからないことを、柊二郎は言う。
「君は『どうでもいい』という言葉を時々使うけど、『どうでもいい』と言われてかまわないものなんて、この世にはひとつもないんですよ。人間も動物も妖怪も、樹や草や虫だって」

お母さん良い性格してる!ちょっとずつ心の温かさを知り、ちょっとずつ傷つきながら、他人を知っていく太一の描写がいいです。ツンデレな六花もいいけど、まっすぐな采奈を応援したくなる。頑張れ!→ 感想