放課後限定勇者さま。

「お、お待ちくだされ『勇者』殿。『マンガ』だの『げーむ』だのと違って我らの言いなりにならぬと仰るのは、その、どのような意味で……?まさか『勇者』として『魔王』と戦うのがいやだとか、そんなことは……」
「『魔王』に崖っぷりまで追い込まれ、異世界から『勇者』を召喚せざるを得なかったおまえたちの立場には同情する」
終夜はもっともらしくうなずいた。
「しかしよく考えてみろ。自慢じゃないが、ぼくはこのとおりごくごく普通の、ただの非力な日本の高校生だ。それが一人戦列に加わったところで、なにが変わる?」

ニートを目指す主人公がまっすぐなレウルーシカについつい引きずられて、という展開は、王道だけど面白かった。このまま恋が芽生えるのかと思ったらそうでも無さげなのは、物足りないかな。→ 感想