パラケルススの娘(8) クリスマス・キャロル

「クリスティーナ。そうだ、おまえはクリスティーナだ。だが、長く受け継がれた血の末裔としての<クリスティーナ>ではない。ひとりの、たった一人の女としてのクリスティーナだ、自分でもわかっているはずだ、なぜそんなわかったような口をきく?そんな炎のような瞳をして、なぜ氷であるようなふりをするんだ?」

クリスマスのワクワクする空気から一転、クリスティーナの過去話。まさか……と思いながら、明かされた真実がしっくりくるからすごい。ああ、良いものを読んだ。→ 感想