2009-07-11 神様のメモ帳 4 book ☆☆☆☆ 杉井光 「いいんだ、ぼくだって、助手がいつまでも無能では困るからね。犬のしつけだと思って、何百回でも何千回でも同じことを教えるよ」 「がんばる……」 「どれだけ根を張り枝を伸ばし梢に言の葉を広げようと、ぼくの手が触れられる現実の世界は、ごくわずかだ」 そこでようやくアリスの瞳に、かすかな湿り気が入り込む。 「きみはそのわずかな世界の、一部なんだから」 ナルミが熱く、アリスがかわいかった。すれ違うことはあるけれど、思いを繋げる探偵たちの活躍が素晴らしかったです。戻れる場所とシャツにじわりときた。→ 感想