神様のメモ帳 4

「いいんだ、ぼくだって、助手がいつまでも無能では困るからね。犬のしつけだと思って、何百回でも何千回でも同じことを教えるよ」
「がんばる……」
「どれだけ根を張り枝を伸ばし梢に言の葉を広げようと、ぼくの手が触れられる現実の世界は、ごくわずかだ」
そこでようやくアリスの瞳に、かすかな湿り気が入り込む。
「きみはそのわずかな世界の、一部なんだから」

ナルミが熱く、アリスがかわいかった。すれ違うことはあるけれど、思いを繋げる探偵たちの活躍が素晴らしかったです。戻れる場所とシャツにじわりときた。→ 感想