鋼鉄の白兎騎士団(9)

「……ん?ちょっと待て」
アルゴラが額を右手の親指と人差し指でぐりぐりと揉むような仕草をする。
「ということは、ガブリエラ……」
アルゴラが顔を上げ、彼女にしては珍しく大きな声で言った。
「おまえが言いたいのは友軍が包囲されないよう敵の追撃をこちらで引き受けようと、そういう話か?」

新たな任務をこなすうちに、隊長クラス達がガブリエラを認めていく展開がいいですね。敗走の中、思い切った作戦を立てたガブリエラもすごいけど、実行したアルゴラもよかった。仲間の最後には胸を打たれるものがある。ガブリエラの成長著しいけど、敵が窮鼠となりそうなので、次の戦いがどうなるか楽しみ。→ 感想