千年守護者 ~いにしえの銀 とこしえの恋~

そうだ。諦めたりなんかできなかった。諦めた振りをしていただけだ。押し込めて押し込めて、祝福して。それなのに。
「君はなんにもわからないくせに、どうしてあたしさえ気づかないでいる、あたしの気持ちに気づいてくれちゃうんだろうね……」

孤児であり力が足りないことを卑屈に思っていたけれど、周囲を見渡すことでちょっとずつ成長していく女の子と、心を持たないゴーレムが主人である女の子と触れあううちに、心の痛みを覚えていく展開が良かった。ただ、悪党はそのまま悪党でいてくれればよかったのにー。と思わなくも無い。→ 感想