“文学少女”と恋する挿話集(2)

顔を上げると、森は夕日の中に溶けてしまいそうなほど、真っ赤になっていた。
胸の鼓動が、金の音のように大きく鳴り響く。
驚くオレの目を、恥ずかしくてたまらなそうにじっと見つめたあと、小さく笑って言ったのだった。
「……反町くんの下の名前、呼んでもいい?」

あー、もう恋する人は可愛いなあ。森さんの魅力たっぷりで、亮太くんの男心にニヤリとさせられて。でもやっぱり一番は琴吹さんでした。素直になれない乙女心。日記が可愛くてしょうがない。辛い恋になったけれど、でも彼女の心に大切なものは残ったと思います。素敵でした。→ 感想