我が神に弓ひけ背約者(下) 魔術士オーフェンはぐれ旅(10)

―お許しを―
それを聞いてから、また数秒ほどしか経っていない。その数秒の間に……
アザリーは、はっきりとほおがひきつるのを自覚した。噛みしめた奥歯が音を立てる。
彼女は剣を自分の足下に投げ捨てると、クオに向けて、呪詛のように叫んだ。
「殺した……わね!あの子を!」

もどかしさいっぱいのお話しだったけど、初めて地人が役立ったと思いました。あの瞬間はほんと爽快だった。でも、姉と弟の邂逅が見せる思いのすれ違いがやりきれないうえに、また失うとは……。でも、まだ可能性はあると信じてる。→ 感想