ごくペン!

「任侠を、小説にしてみようと思うんだ」
広げた原稿用紙をたたみながら、ぼくはそう告げた。
「だけど任侠がいったい何なのか、ぼくにはまだわからない。だから、きみのそばで見届けようと思う」
彼女はぽかんとした表情でぼくを見た。
「……いっしょに、いるつもりなの?あたし、ヤクザだぜ?」
「きみがヤクザじゃなきゃ、取材にならない」

ヤンキーやらヤクザが集う学園に転校してきた偏差値70オーバーの男の子の恋物語。はっきりいってバカバカしいと思えるような事が多いのに、なんでこんなに引き込まれるんだろう。ツッコミっぷりが楽しく、女の子たちの恋模様が可愛くて、バカな男たちの姿が妙に熱かったからかな。滑稽無糖なのに熱くなるお話しでした。→ 感想