スクランブル・ウィザード(5)

「まあ、貴重な人材といえど、私どもも無条件採用というわけには参りませんので」
いつもの笑顔を浮かべ、アデルは言う。
「まずは、あなたの生まれ故郷 ― 日本を敵に回す覚悟があるかどうかを見せていただくことになります」

姉・一花と過ごしたバレンタインや、十郎と能勢の出会いなど、ちょっとしたエピソードを交えつつ、舞台を揃えるまでの準備話ってところかな。それにしても十郎はいいな。ぶっきらぼうだけど相手のことをちゃんと考えてくれてる。女の子達が惚れるわけだ。多忙を極める月子とのデート模様がとても良かった。→ 感想