花姫恋芝居 恋と正義が姫の道

「怪我をするのは嫌だが、わたくしの身の回りで困っている人がいたら、その相手のために何かをしたいと思うのは、当たり前のことだろう。関わるのは危険だと見て見ぬふりをすることは、わたくしにはできぬっ」
ついさっき怖い思いをしたばかりなのだから、男の言葉が正しいことはわかる。だが、香琴はどうしても河を放ってはおけない。
「わたくしは友が困っているのに、何もせぬのは嫌なのじゃ……っ!」

愛あるお芝居に惹かれ、いつか運命の人と。そんなお姫様がお供をつれて家出する珍道中。先が読めるが故にニヤニヤさせられる展開が楽しかった。ベタ話ってハマると嬉しくなっちゃういますね。→ 感想