ウェディング・オークション その香りは花嫁を誘惑する

「……も……、息が……苦しい」
唇の隙間から、呼吸を乱しながらパトリシアが訴えると、やっとレナルドは唇を放した。 「苦しい?君の傍にいるだけで、いつだって僕は心臓が破裂して死んでしまいそうなほどに、ドキドキしているよ」

母がチャリティで王子様との一日デート権を落札して……というお話。実はかつて好きな人だったというから、甘い展開かと思ったら、誤解から嗜虐的な扱いが始まるところは、意外であり、認識のズレが面白くもあり。ただ、結局のところ好きという気持ちがあるから、必要以上に酷くならないのが物足りなくもありました。脇役カップルたちのほうが、ひょっとしたらもっとエロエロなことしてくれてるかもしれない。→ 感想