2009-12-14 天地明察 book ☆☆☆☆☆ 冲方丁 「まことに……私で、よろしいのですか」 すっと正之の背が伸びた。 「安井算哲よ。天を開いてに、真剣勝負を見せてもらおう」 晴海は、たまらず衝動的に座を一歩下がり、平伏し、 「必死!」 叫ぶように応えた。 最高傑作!算術に向かい、天に挑む人たちの姿に、何度興奮させられ、何度泣かされたことか。出てくる人は、誰も彼も素晴らしく、思いを託す人を見つける喜びと、託された人の覚悟が胸に響く。最後まで鳥肌ものの面白さでした。心が震えるなんてもんじゃない。→ 感想