QED 出雲神伝説

しかし……あの小松崎の話。出雲と奈良とは。
祟にとっても、避けては通れない場所。
いや、本音を言えば、いつかはこういう日が来るのではないかと心のどこかでずっと思っていた。それとも、この日を密かに待ち望んでいたのか。
十八年も前から―。

連続殺人事件と出雲神流の紋様のお話。奈良に出雲があったとは……知らないことばかりだ。最後に奈々がちょっと見せてくれてニヤニヤが止まらない。九年後の短編もまたよかった……けど、小松崎のお相手が気になりつつ、タタルと奈々はどうなったのかがもっと気になった。何か匂わせてくれてもいいのに!→ 感想