陰陽ノ京 月風風譚 黒方の鬼

「共にいた時間はごく短い。だが、どうにも忘れ難い―いくつかの後悔もある。だからもし今、あの女のためにできることがあるならば、それを為したい」
そう応じたあとで、実頼はにやりと彼に笑いかけた。
「……同じ男なら察してくれよ、小僧。男なら、いい女には格好をつけたいって時があるもんだ」

左大臣を呪詛する輩を追うお話。単に払うだけでなく政策的なものも絡むからややこしくなるけど、傍若無人だけど実は人情味溢れる光榮と、怪しげな兼良の仲悪いコンビで解決していく様がよかった。何この格好いい信頼関係。吉平と貴年のうふふな関係もみれたのは嬉しいけど、できれば元シリーズの主役とヒロインも見せて欲しい…→ 感想