カスタム・チャイルド 罪と罰

「それだけじゃない。理由は」
春野は二の句に詰まって冬上の白い絆創膏で覆われた横顔を見る。
「あの人に後ろめたさがある。春野もわたしも。あの人は汚いものをまだあまり知らないから、とても綺麗でまっすぐ。だから一緒にいると眩しくて、楽しくて、苦しくて……とても鬱陶しい」

SEED風に言うなれば、コーディネーターとナチュラルの青春ものなんだけど、親の歪んだ愛情が絡むだけに、何とも言えない気持ちになる。人を思いやる気持ちがとても空虚だ。知佳さんの男前に惚れるラストが素敵……と思った後に、また歪みが見えるけど、まあ、自業自得だよね。→ 感想