とある飛空士への恋歌(3)

「大丈夫、すぐ騎士団が来てくれるから」
「うん……がんばる。イスラのためだもんね」
彼女は決意を込めた表情で、彼を振り向いた。
ふたり、目を合わせて頷く。覚悟はできている。
大好きなイスラのために。

空を飛びたい、その思いだけでは許されない戦争が始まる。訓練を共にして、深い絆を作り上げていっただけに、生徒たちが戦火へと飛び込んで行かざるを得ない状況が辛かった。特に照明弾から始まる一連のシーンは、涙無くして読めなかった。「くじけないで」の一言は、きっと今後彼女の支えになってくれると信じてる。あのとき戦った人たち全員に黙祷。それにしてもあの海猫は……いったいどんな人たちなのか気になるばかり。→ 感想