パラケルススの娘(9) メフィストフェレスは踊る

「僕は、僕はただ……僕のできることを、したいようにしていただけだよ。そうだ」
手の中の、結晶が熱い。遼太郎はぎゅっと指に力をこめた。
「つまり、ここでも―僕のできることを、したいように、いっしょうけんめいにやればいい。そういうことなのかい?」

ああ、みんなクリスティーナが好きなんだなあ。あれほどのことがあっても、諦めず、信じ続けた遼太郎が素晴らしかったです。あれで心揺れないわけないよね。やや外に置かれることになった美弥子たちも、自分達の手で辿り着くところがすごかった。バ(略)の素直な気持ちと、それを支えるお母さんなどなど、素敵過ぎる人たちばかりで嬉しくなる。→ 感想