嘘つきは姫君のはじまり ふたりの東宮妃 平成ロマンティック・ミステリー

「おまえはたぶん、自分のことを、主人であるこのわたしのトンデモナイ運命に巻き込まれてしまった不運で災難な人間だと ― 自分はすべての騒動の、いわば脇役にしか過ぎないのだと思っているのでしょうね。だけど、ひょっとしたら、そうではないかもしれないわよ」

次郎君とのやり取りにニヤニヤが止まらない。でも宮子の心が動くことはないよなーと思ってたら、まさかのヤキモチでびっくりした。やはりライバルの存在は大きいか。東宮の正妃候補がふたりになったことで、後宮にどんな陰謀が張り巡らされるのか、続きが楽しみです。→ 感想