夜魔 ―奇

いいのか?死ぬぞ?
私は自身に問うた。
それでも……
私はそれでも…………
私は、私は、それでも…………
この、釣糸を、あの美しい瞳に…………差し入れる事を、欲していたのだ。

幻想的な世界を見てしまった人たちの恐怖がここにある。薄刃の描写は読んでる方が痛くなり、蟲が蠢く物語はわかっていても悲しいものがあった。桜の下には何が潜んでいるか……とか思うと、ゾワゾワしますね。ただ、幻想的なせいか、僕にはそんなにこなくて、ちょっと残念。→ 感想