人類は衰退しました(5)

「お久しぶりですねぇ」
「いつもいっしょですが?」
わたしはおかしくなって、声を出して笑いました。
「そんな気はしませんでした」
「まだ、さびしい?」
「いいえ」わたしの答えは決まっていました。「頭の中で、いつでもお茶会が開かれているようなものですから」

「わたし」が調停官になる前の学舎で過ごした頃のお話しがとてもよかった。心を閉ざして、子供じみた反抗と意地が痛々しかったけれど、妖精さんと出会い、寂しさを自覚して、学舎のはっちゃけた人たちとの交流で友が出来ていく。素晴らしかった。最後はほろりときちゃいました。とっても満足。→ 感想