魔女の戴冠(3) The Witch's Coronation

「でも、彼女は人を自由に操る力を持っているのでしょう?」
「ええ。たぶん、私よりももっと強い力を」
「そんな恐ろしい魔女を倒すには、どうすれば……」
キアラは言葉を切った。唐突に気づいたのだ。
「おわかりですね、キアラさん。彼女に対抗できるのは、あなたしかいないのです。だからこそ、彼女はあなたを狙ったのですよ」

教皇の座を求める者たちがアーダルベルトとキアラを狙うお話。留年ねーさんwという出だしはともかく、最強なんじゃないかと思える力を相手取って、力のないキアラが覚悟を決めるところがよかった。ほんのわずかな隙間からこぼれ落ちてくる情報を元に、キアラを信じる人たちが動いてくれて、うんうんです。永遠を与えられた人たちの最後は切ないものがありましたが、これから新たな愛が育まれて、生まれてくるのでしょう。最後の「まぶしい」言い訳に嬉しくりました。→ 感想