ボクらのキセキ

「なぁ正臣、もしもの話なんだけどさ、その<言霊>ってやつがあるとしてさ、取り消すことってできないのか?」
「無理でしょ」
「……あっさり言うなよ」
「そうはいっても悪い言葉っていうのはほとんど呪いと同じだからね。だから昔の人はそれだけ言葉に気を遣ってきたわけだよ。誰かさんと違って短絡的じゃなかったわけ」

悪戯電話から始まる恋とミステリー。読み進めるうちに、不安が募って混乱が生まれて、ミステリーになった。もうちょっとサイコな怖さを見せてくれたら、最高だったかも。始まったばかりの恋と、それを見つめる従兄弟の関係がよかったです。→ 感想