鳥籠の王女と教育係 さよなら魔法使い

もし。もし。もし。ぐるぐると回る言葉を閉め出して、エルレインはもう一度、震える声でうなずいた。
「はい」
信じたいから。願いたいから。
これが魔法使いとの「さよなら」ではないと……。

揺れ動く様に切なさを感じていたけれど、まさか最後に……さよならという言葉の意味を知ったときに、それが完璧になしえたことに遣りきれなくなりました。→ 感想