天啓のパルティア 星の花嫁が祝福する

「だったらどうして!」
「姫巫女殿が、女王の瞳をしているからだ」
ハルバートがまっすぐな視線で答える。
「余の愛らしい姫君、掌中の薔薇であるのみならば、余は姫巫女殿を守ることだけを考える。だがいまの姫巫女殿は、ジニアの女王だ。余はルンゲートの次期皇帝として、女王が民のために下した決断を、蔑ろにすることはできぬ」

人の感情に引きずられてしまうのは、彼女の良いところであり悪いところでもあるけど、諦めずに前を向き続けた姿は良かった……けど、ラグーのことを考えると、ね。叶わないと知ってなお、支えたくなる想いはわかるけど、辛いなあ。→ 感想