ファントム ツヴァイ

「彼に悔やんでほしいんでしょう?悲しんでほしいんでしょう?でも無駄よ。所詮、あなたはただの過去。でもあの人は、現在を生きている」
「知ったような口を利くじゃねぇか……」
「笑わせないで。今さら、あなたが彼にとって何だっていうの?あなたが知らないだけ。あの人の、本当の強さを」

あれから半年後のお話。やっぱり……と思った状況だったけれど、苦い思い出と憎悪が駆け巡り、戦うしかない少年少女の姿が胸に痛かった。ただ、いわゆるぬるま湯についての描写があまりなかったため、平和の終わりについて思いがあまり見えず、物足りなくもあったんだけど、二年越しに取り戻した心と、一番の試練を乗り越えたエレンの様子が良かったです。→ 感想