胡蝶の失くし物 僕僕先生

「では、一つ気休めを言ってあげよう」
僕僕はにやりと笑った。
「どれだけ無理なことに見えようと、そちらに向かって歩き出した時点で、それはもう不可能ではない。どれほど小さくとも目的へ到達するという可能性が生まれるんだ。ただしその代償は途方もなく大きいかも。しれないけどね明るい未来を信じて進んでしまったばかりに、悲劇的な結末に終わる場合もある。そういう負の可能性込みだってことを忘れない方がいい」

殺し屋まで仲間にしちゃうんだから、僕僕先生は大物だ。嫉妬する王弁とそれをからかう僕僕の距離感がたまらない。相思水の女神のお話や薄妃のお話は切なかったけど、また笑顔を見せてくれると嬉しいな。→ 感想