ダブル・エンゲージ 企む王子は殺し屋と踊る

「絶対に、今度こそおまえを殺さないといけないのに……なんでいつもいつもいつもいつも失敗するんだ……もう覚悟は決めたのに、仲間のためにも、必ず殺すって……」
「まあそうしょげるな。惚れた相手をそうそう手にかけられるもんじゃないだろ」
「だからッ、そんなふざけたことばかり口にするなと!」

第二王子アルヴィンと彼を殺しに来た傭兵隊の娘エステルのお話。守銭奴と名高いアルヴィンは、エステルにだけ傲慢で、そっと侵入しても変装しても、常に一枚上手を行かれて、殺せないどころか心奪われていくエステルが可愛くてしょうがない。そんなエステルにぞっこんのアルヴィンのからかう姿が楽しかった。→ 感想