2010-04-25 シインの毒 book ☆☆☆☆ 荻野目悠樹 この婚礼は、ザッラーフとイヴラシードを満悦させるだろう。シインを一生涯、帝国に縛りつけておくことが確実になるのだ。 (わたくしなどと婚礼をあげては、あなた様のためになりませぬ) 目から溢れ出る熱い液体は、手でおさえても、とめどもなく頬にしみだしてきた。 若き天才軍師を従わせるために帝国が取った道。毒。愛したことを気づかれてはいけないという思いが間違った道を選んでしまうものの、毒をもって毒を制していくラストがすごかった。→ 感想