鋼鉄の白兎騎士団(10)

「こんな奇抜で奇天烈で奇想の一手、あなたでなければ思い浮かばないでしょうね」
「いえいえ。もっと奇抜で恐ろしいほど奇天烈で真似のできないほど奇想の一手を撃つ者が、我が白兎騎士団にはおりますよ」
「……ガブリエラ君ですか」
「ええ。今回は彼女自身が標的なので、その才能を発揮する局面はないでしょうけど」

第一部完結。ガブリエラが団長へ祭り上げられるまでを描くお話。既に示唆されていたので、レフレンシアの結論は驚かないけれど、反対意見をどう攻略していくかという過程が面白かった。強引で、それでいて周到。今回は誰よりも腹黒くて、さすがと言わざるを得ない。次からのガブリエラ戦役がどうなるのか楽しみ。→ 感想