レッド・アドミラル 羅針盤は運命を示す

「じゃ、行くぞ。ついてこい。……死ぬなよ」
「っ、ほんっとうに、あなたは勝手なひとだ!」
「よく言われる」

男装の麗人ロディアが破天荒な艦長ランセの船に乗ることになる海軍話。近衛騎士時代は、女だてらと蔑まされてた彼女が、同じような視線を受けつつも、日々成長していく姿に、皆が惹かれていく様がいい。頭カタイ人かと思ったら、ランセに振り回されていくうちに、柔軟なところも見せたりして、素敵な人になってた。海の話のみならず、旧神を絡めて「ミラよ!」となりつつ、二人の繋がりを描く展開が素晴らしかったです。これはぜひとも続編を読みたい。→ 感想