2010-05-20 道徳という名の少年 book ☆☆☆ 桜庭一樹 「愛してるわ!ずっと昔から……。子供の頃から、愛してたわ!」 町一番の美女が産み落とした子から始まる不道徳と道徳の物語。父親なし、姉弟、夫の父など、不道徳な思いに揺れる人たちのお話が、連作短編で描かれます。淫靡で匂い立つものがあるのに、どこかドライだよなあ。ちょっぴり不気味なところがありつつ、バターの夜と言った官能もありましたが、見えるのは寂しさでした。→ 感想