恋のドレスと月の降る夜 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー

クリスの胸の中で、暗いものが少しずつ、頭をもたげてくる。いつかのように。
わたしは、簡単に思うままにならない―。

クリスが頑張るお話しでした。いや、頑張るというか、危ういというか。母を思うが故に、変な方向へいっちゃうんじゃないかと思ったけれど、時に演技をしてでも過去と決着を付けようとする姿が印象的。 一方のシャーリー。追いかける姿が健気だよ。伝言を噛み締めながら、再会したときの言葉が、まったく格好つけやがって。 ラブ度もシリアス度もいつもほどじゃないけれど、最後にはなじんだふたりを見せてくれて、よかった。→ 感想