星の大地(2)

「はじめは人の幸せのためにあったんだよ。人が幸せになれるように、少しでも生活の助けになるように、そう願って先人は様々なものを生み出した。けれど、使い方が多様化するにつれ、悲劇も起きた。それでユハリシュの王は科学を封じたんだ」
独白のように言い、ユハリシュのある方角に顔を向けた。
「アゼル、僕はね、この世のすべては良いことのためにあるのだと、そう信じてる」

うわ、衝撃の事実の連続だ。長老ディースの言葉は、サウラをどれほど打ちのめしたことか……そのショックも束の間、まさかのザヴィアの正体に驚き、納得する。ああもう悪い方向にしか、話が進まないようにしかみえない! 近づく厄災について、誰も耳を傾けないのは、相手の理解がなければ科学も宗教も一緒だから仕方ないとはいえ……いったいどうなるんだか。 盗賊や変な爺さんを一行に入れて、最後の旅に。レーンドラの宝がどういう鍵になるのか気になるところ。→ 感想