銃姫(2) The Lead In My Heart

「では、ただの無謀だ。若者はとかくそれを勇気と勘違いしがちだがね」
「そうかもしれません」
セドリックは頷いていた。
「でも、それらを区別する線は、あなたに引かれたくない」

ああ、もう切ない。聖人の骨は銀になるという逸話が、こういう形で見せられるとは思わなかった。でも都で出会った人たちを通じて、セドリックが何に迷っているのかを自覚したことは良かった。あの力はきっとこれからも彼を苦しめることになるだろうけれど……それにしても自覚した思いは、不吉な予感しかさせないなあ。アンの仇と民への思いと、虫がどうなるのかドキドキです。→ 感想