とある飛空士への恋歌(4)

みんな無事だろうか。誰も傷ついていないだろうか。後方索敵を任されるようだが、どうかつつがなく職務をこなせますように。
わたしはただそうやって、聖アルディスタへ祈ることしかできなかった。いま戦場の空を飛んでいるであろう同級生たちがひとりも欠けることなく、また昨日と同じ明日を迎えられますようにと。
祈りは届かなかった。

もはや盾としてしか必要されてないことを知りながら、それでも空へ飛ぶ決意をした男の子の思いに胸が熱くなる。震えながら泣きながら飛ぶシーンには、はやく逃げてと言いたくなるんですが、それでも飛び続けて味方の目となった決意を示して、それに一千名が応えてくれたことが、じんわりでした。圧倒的劣勢の中、勝利を呼び込んだのは、愛する人の言葉がきっかけで、でもそのことがクレアを追い詰めることになるなんて……どうするよカルエル?→ 感想