銃姫(11) The strongest word in the world

「別れるときって、いつも相手に自分の中のなにかを残していくような気がするんだ」
セドリックは彼女に言った。
「だから、また会いたくなるんだと思う」

アンブローシアを取り戻す為に、エルだけでなく、ティモシー、キサラ、バロットなど、これまで関わってきた人たち皆が彼を押しやってくれたところがとても良かった。銃姫の秘密にもうひとつ意味があり、さらに接ぎ木による世界の歪みを痛感させられて。でも、世界の運勢を天秤に掛けながら、それでも親は子を思うのだなあ。神の力をも消せる人の思いと、人の力になる伝える思い。その大きさを感じられる物語でした。→ 感想