“文学少女”見習いの、卒業。

わたしの初恋。
なんて、贅沢な片思いだったんだろう。
一番大好きな人の、あんなに近くにいられて、毎日、話をしたり視線を交わしたり、悩みを打ち明けたり、頭を撫でてもらったり。
何度も何度も、好きですと伝えられた。
あんな幸福な片思いなんてない!

うざいといっては失礼だけど、考え無しにぶつかってた菜乃が、こんなにも物語に触れて、こんなにも人を思ってくれて。心葉が彼女を見つめる視線は、まさに遠子先輩が心葉を見つめるのと同じだったんだろうなあ。そういう視線を感じることが出来たことが、この見習いシリーズの一番の収穫でした。初恋の切なさがとても胸に残るお話しだった。→ 感想