サクラダリセット(3) MEMORY in CHILDREN

「いい事を教えてやる。浅井ケイは、間違えないんだ」
「……間違えない?」
「そう。あいつが助けようと思って、助けられない奴なんていないんだよ」

ひとりの思いを外に置き、自分から動くことの無かった春埼が、自分ルールに則って動く決意をして、そんな彼女の願いを叶える為、母と娘の絆を結ぶ為、ケイを中心に皆で動き、失敗と、リセットと、傷と騙しと、そして世界で一番美しいものをみせられて、胸が切なくなった。一段落したあとの展開は、なるほど、これはケイが相麻を取り戻したいと思うわけですが、実のところ、未来が視える相麻がなぜ亡くなったのかはわからない。もしかしたら、好きな人の好きな人に、涙を流させるためだった……というのは、いささかロマンチックすぎるかしら。→ 感想