くくるくる

「よしじゃあひとつ、おまえに高嶺の花の落とし方を教えてやろう」
「別に知りたくもないですけど、一応聞いといてあげます」
「素直じゃないなー。ま、いいか。一度しかいわんからよく聞けよ?その子に、すべてあげろ。これに尽きる」

自殺しようとすると何らかの力が働き死ぬことのできない少女と、彼女に興味を持って追いかけ続けた少年の交流は、状況だけだと殺伐としているのに、妙にユーモラスがあって楽しくなってきてしまう。二人の雰囲気に巻き込まれていく殺人鬼の気持ちがよく分かる。思いが切なくなり、恋が生まれて……最後はちょっと超展開すぎる気もするけど、それもまた楽しかった。→ 感想