探偵・日暮旅人の探し物

「物の価値を決めるのは僕じゃない。持ち主です」
その一言が胸を指した。痛い。
「そのキーホルダーの価値を決めて良いのは陽子先生だけなんです。他人にとって価値がないのは当然ですよ。だってそれは、あなたの思い出なんですから」

優しい気持ちになるお話しだなあ。探偵からではなく、旅人と出会った人たちから物語が語られるんですが、旅人の目の力に気づき、初めは信じられないものの、無償の愛と言わんばかりの行動とその雰囲気に惹かれて、いつしか同じように他の人へ優しさを感じてしまう展開が良かったです。最後にちょっと意外な出来事待ち受けていましたが、さてどうなるのかしら。→ 感想