薔薇のマリア(2) 壊れそうなきみを胸に抱いて

「あれがキミでなければ、助けたりしなかった。キミだからだ。キミだから……!」
アジアンは一瞬、声を荒げかけて言葉を呑み込み、目を伏せた。
「キミを見捨てることなんてできなかった」

これはなんと悲哀の物語なんだろう。孤独だったマリアローズが仲間を得たことで手に入れたものを、仲間を得たことから失っていくアジアンの姿が胸に痛い。それにしてもマリアローズは、仲間を得てからいい感じに熱いよなー。秩序の番人を動かす言葉が素敵。とはいえ、卑劣なSIXはまたまた酷いことを考えてるようで……不安だ。→ 感想