花守の竜の叙情詩(3)

「花の種は、冷たく思い雪の下で春を待つの。それと同じ。どれほど雪が降り積もっても、私は耐えられる。光が降れば咲くことができるって、知っているんだもの。だって私は―」
名を呼ぶと、彼女は双眸を涙で潤ませて頷いた。
「あなたがくれた名を、私は誇りに思います」

切なくて苦しくて。でも愛しさが伝わってくるお話でした。おかえりなさい。→ 感想