悪い魔法使いと呼ばないで!

「魔神には他人を思いやる心はないの?」
「そりゃそうさ。おれたちには仲間意識なんてものはない。常に世界に一人きりだ。他のやつのことなんて知ったことかよ」
「……でもそれって、なんだか寂しくないかしら?」
「なんでだ?」
「側に誰かがいるって、案外いいものよ」

恋に気づかぬスイハが、ひとり振り回されるところが楽しかった。そして邪魔のためだけに魔法を無駄遣いするアングルも。この恋ははじまったらどうなっていくのか見守っていきたくなる。→ 感想