夢見る彼女の奇妙な愛情

「……あのさ」
向き合うのだ。そう自分に言い聞かせて、
「お前、未来が、わかるんだよな?」
はっきり、聞いた。

何を考えているか分からない彼女とのひと夏の物語。どちらも言葉が足りないからギクシャクして、というもどかしい青春模様にニヤニヤする。ちょっと不思議な力を持つ人たちのおかげで、最後には大事になったけれど、離れそうになっていた二人が、寂しいという感情を分け合おうとする、そんな関係になれたことが良かったです。→ 感想