天空の瞳のイリス 騎士と王子と死にぞこないの聖女

「学校って、色んなことを教えてくれる場所ですよね?恋に友情に、拳での語り合いなど、甘酸っぱい青春の宝庫だと聞いて、ずっと憧れていたんです」
「言っておきますが、学校は遊び場ではありません。勉学にいそしむことが学生の本分。物見遊山で入学されては困ります」
「はい、分かっています。立派な聖女と花嫁になるため、私は学校に通うんですよね?お勉強なんてしたことないけど、知らないことを教わるのは大好きです。今から、学校生活が楽しみだわ」
「……ダメだ。何もわかってないな」

ちょっぴり天然で、純粋すぎるお嬢さんに、振り回されたり毒気を抜かれたりする人たちの様子が楽しくてならない。こういう形で恋が生まれていくのはいいなと思った後の、あの切なさ。ここからどうなるのか気になる気になる。→ 感想